キッチンリフォーム

システムキッチン(流し台)の型落ちを利用してキッチンリフォームはできる?

※この記事にはPRを含んでいます

新築時から数十年毎日キッチンを使っていると、どうしても設備にガタがきたり経年劣化により汚れが目立ったりしてしまいます。システムキッチン(流し台)の耐用年数は10〜20年ほどと言われており、15年前後で新しいシステムキッチンへのリフォームを検討される方は多いです。

しかし、いざキッチンリフォームをするとなると気になるのが費用ですよね。

「どうしたらキッチンリフォームの費用をなるべく抑えることができるのかな?」
「型落ちのシステムキッチンを使って安くリフォームできるのかな?」

と疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

結論からお伝えすると、型落ちのシステムキッチンを利用することで安くキッチンリフォームを実現できます。また、型落ちを利用する方法以外にも、キッチンリフォームを格安で行う方法がいくつか存在します。

そこで今回は、「システムキッチンリフォームにかかる費用相場よりも価格を抑えたい!」という方に向けて、型落ちのシステムキッチンを利用してリフォームする方法と、そのほかのキッチンリフォーム費用を抑える方法をご紹介します。

 

型落ちの前に、キッチンリフォームの費用相場とその内訳

「システムキッチンのリフォーム費用を抑えたい!」という方は、まずキッチンリフォームにかかる費用の相場とその内訳を把握するところからはじめましょう。平均的にどれくらいの費用がかかるものなのか、どのような要素がリフォーム費用を左右しているのか、を知ることで、リフォーム費用を抑えるためのポイントが見えてきます。

キッチンのリフォームにかかる費用相場は、およそ50〜150万円と言われています。SUUMOのリフォーム実施者調査によると、キッチンリフォームにかかった費用として最も多いのが50〜100万円。次いで多いのが100〜150万円というデータが出ています。
(参考:https://suumo.jp/remodel/blog/entry/20220829/001#tboc2

キッチンリフォームの費用相場にこのような幅があるのは、リフォームする内容によって必要になる費用の内訳も以下のように大きく変わってくるからです。

▼キッチンリフォームの費用相場と費用の内訳【内容別】

キッチンリフォームの内容 相場 内訳
①部分的な工事リフォーム 〜50万円 ・設備本体代

・従来の設備の解体・処分代

②システムキッチン全体の交換リフォーム 50〜150万円 ・キッチン本体代

・従来のキッチンの解体・処分代

・壁や床材の補修

③キッチンの移動を伴う大規模リフォーム 150万円〜 ・キッチン本体代

・従来のキッチンの解体・処分代

・配管工事費

・壁や床材の補修・張り替え工事費

耐用年数を迎えたシステムキッチン(流し台)は、全体的にガタがきていたり経年劣化が進んでいたりします。このような場合は、①のように設備の一部をリフォームするのではもの足らず、②③のようにシステムキッチン全体を丸っと新しいものに交換するリフォームが必要になります。②③のようにシステムキッチン全体をリフォームするためには最低でも50万円、高いと300万円以上かかってくることもあります。

②と③の主な違いは、「キッチンの設置場所やレイアウトを移動させるかどうか」です。キッチンの移動を伴うリフォームであれば、費用は最低でも150万円以上はかかってきてしまうでしょう。

 

【システムキッチン(流し台)全体のリフォーム】費用を安く抑える方法

キッチンリフォームの費用相場は50〜150万円ほどであることを見てきました。リフォームの内容によって費用帯に大きな幅があり、システムキッチンの移動を伴う大規模なリフォームとなれば300万円近く費用がかかる可能性もあることがお分かりいただけたと思います。

では、「費用相場よりもリフォーム費用を抑えたい!」という場合には、型落ちも含めどのような手段が考えられるのでしょうか?ここでは具体的にリフォーム費用を抑えるための方法をいくつか紹介します。

 

システムキッチン本体を安く手に入れる

システムキッチン全体のリフォーム費用の内訳として大半を占めるのが、システムキッチンの本体費用です。近年の物価高騰の影響で、各メーカーがシステムキッチンの小売希望価格を値上げしています。さまざまなモノが値上げを続ける中、もしシステムキッチン本体を安く手に入れることができれば、家計にとっても優しくありがたいですよね。

なるべく安くシステムキッチンを購入する方法として、以下の4つが挙げられます。

・型落ちのシステムキッチンを選ぶ
・アウトレット・展示品のシステムキッチンを選ぶ
・シンプルな形状のシステムキッチンを選ぶ
・標準グレードのシステムキッチンを選ぶ

型落ちのシステムキッチンを選ぶ

キッチンメーカーは常に新しいシステムキッチンを開発・製造・販売しています。最新技術を使った機能を搭載させたり、流行りを先取りしたおしゃれなデザインが施されたり、日々システムキッチンも進化しています。

このような新しいモデルのシステムキッチンが発売されると、それまでの古いモデルのシステムキッチンは「型落ち」として扱われることになります。数日前までは最新キッチンとして高額だったのに、新商品が登場するやいなや「型落ち」キッチンとして価格が下がることがあるのです。そのため、最新のもの、流行りのものにそこまで興味がない方であれば、「型落ち」のシステムキッチンの中から好みのものを選ぶことで、キッチン本体にかかる費用を型落ちで抑えられるでしょう。

ただし、型落ち商品は追加で製造販売することがないため、サイズや仕様が限られていたり、型落ちは保証期間が短かったりすることがあります。新商品を購入するのとは条件が異なってきますので、デメリットを把握した上で型落ちに決めるなど、意思決定するようにしましょう。

アウトレット・展示品のシステムキッチンを選ぶ

型落ちに似ていますが、「アウトレット」とは一般的に若干の傷や汚れ、へこみなどがあり、通常の店舗では製品として販売できない品のことです。洋服や家具家電にアウトレット商品があるように、システムキッチンも通常価格よりもお買い得に購入できるアウトレット商品が販売されています。販売店や商品の状態によっては通常価格の半額近くで販売されていることもあり、型落ちとは違い、多少の傷やへこみであれば気にならないという方にとっては嬉しい選択肢です。

また、ショールームやモデルルームで「展示品」として使用されていたキッチンもアウトレット商品と並んで安く販売されていることがあります。展示品もアウトレットと同じく未使用であることがほとんどですので、型落ちよりも最新を求めるなら、新品を低価格で購入できるのは魅力的です。

ただし、安くなっているのには必ず理由がありますので、どこにどのような傷があるのかなど実際に自分の目で確かめてから型落ちと比べて購入するようにしましょう。

シンプルな形状のシステムキッチンを選ぶ

型落ちでも、アウトレットでもシステムキッチンの形状には、最もベーシックなI型だけでなくL型、ペニンシュラ型、アイランド型などさまざまなタイプが存在します。形状によって費用は大きく異なり、最もベーシックなI型のシステムキッチンは比較的リーズナブルである一方、おしゃれで洗練されたデザインが多いアイランド型は高額になる傾向にあります。

キッチンの形状別費用相場は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

標準グレードのシステムキッチンを選ぶ

型落ちでもアウトレットのシステムキッチンであっても、各メーカーは低価格帯のものから高価格帯のものまでさまざまなグレードのラインナップを取り揃えています。

グレードが高いシステムキッチンは、ワークトップ・扉・水栓金具などに高級素材が使われていたり、食洗機・ガスコンロ・水栓なども高機能な設備が備えられていたりといった特徴があります。また、設計の自由度が高く、使い勝手がよくなるように自分好みにレイアウトできます。加えて、システムキッチン全体が洗練されたおしゃれなデザインが多いのも魅力のひとつです。

しかし、「ハイグレードのキッチンを採用したけれど使っていない機能がたくさんある」という後悔の声もよく見られます。普段料理をする上で困らない最低限の機能が備えられたキッチンで十分ということであれば、シンプルな低価格帯〜中価格帯のグレードのシステムキッチンを選ぶようにしましょう。

▼主要キッチンメーカーの低価格帯〜中価格帯グレードの商品例

クリナップの「ラクエラ」 約53万円~
リクシルの「シエラ」 約52.6万円〜
TOTOの「ミッテ」 約81万円~
トクラスの「Bb(ビービー)」 約86.8万円~

 

キッチンの設置場所を変えない

「せっかくキッチンのリフォームをするのであればレイアウトも変えてみたいな」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、リフォーム費用を抑えることを最優先に考えるのであれば、キッチンの位置はいままでの位置から動かさないことをおすすめします。

たとえば、「LDKに入って右手にあったキッチンを左手に移動する」というような間取り変更を伴う大規模なキッチン移動はもちろん、「壁付きキッチンを対面キッチンにする」というような少しのレイアウト変更であったとしてもリフォーム費用は高額になる可能性があります。なぜなら、キッチンの移動にはキッチン本体代だけでなく、壁や床材の張り替え・配管工事が必要になってくるからです。

先ほどの費用相場でも見てきたように、キッチンの移動を伴うか伴わないかで100万円以上の差が生じますので、リフォーム費用を抑えることを最優先に考えるのであれば、キッチンの位置はいまと変えずにリフォームするようにし、型落ちやアウトレットを優先的に考えましょう。

 

キッチンリフォームの専門会社に依頼する

キッチンのリフォームを専門に取り扱っている専門のリフォーム会社に依頼することで、費用が比較的抑えられることがあります。なぜなら、専門会社は、自社で施工・仕入れ・在庫管理を行うため、さまざまなコストカットが可能だからです。

もちろん、住宅のことを総合的にカバーしている住宅メーカーにキッチンリフォームを依頼することも可能です。しかし、住宅メーカーは実際の施工を下請け会社に依頼していることがあり、その下請け依頼分の費用が上乗せされて請求されてしまうおそれがあります。

 

国や市町村のリフォーム補助金制度を利用する

リフォームの内容によっては、国や地方自治体による金銭的な支援の対象となることがあります。たとえば、バリアフリー化や省エネルギー化を伴うキッチンリフォームであれば、補助金の支給を受けられる可能性があります。お住まいの地域によって条件や支給額はさまざまですので、自治体のHPや住宅リフォーム推進協議会のHPにて情報収集してみてくださいね。

(参考:「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」(令和4年度版))

 

格安の型落ちシステムキッチンを見つけるコツとは?

「型落ち」のシステムキッチンを手に入れて安くキッチンリフォームをしたいのであれば、システムキッチンの新商品の販売開始時期を把握するのがポイントです。

大手キッチンメーカーは、毎年2〜4月頃に新商品の発表会をすることが多いです。たとえば、大手キッチンメーカークリナップは2023年3月20日に、システムキッチン「CENTRO」が新コンセプト「憧れを、よろこびに変える。」を掲げてモデルチェンジすることを発表しました。
(参考:https://cleanup.jp/topics/

新商品の発表から数ヶ月後に販売開始となるため、その時期になるとシステムキッチン販売店が抱えている旧モデルの在庫が「型落ち」商品として店頭に並ぶようになります。「CENTRO」の場合は同年6月1日から受注開始となったため、他のメーカーに関しても同じような時期であれば旧モデルの型落ちキッチンに出会える確率が高くなるかもしれません。

 

型落ちシステムキッチンは費用を抑える希望!

今回は、型落ちのシステムキッチンを利用してリフォームする方法と、そのほかのキッチンリフォーム費用を抑える方法をご紹介してきました。

型落ちシステムキッチン本体を安く手に入れることで、リフォーム費用を大幅に削減できます。最も価格を抑えられるシステムキッチンは、シンプルでグレードの高くないI型キッチンのアウトレット品・展示品・型落ち商品です。キッチンリフォームの費用を抑えることを最優先にするのであれば、大手メーカーの新商品のモデルが発表される2〜4月頃から数ヶ月後を狙って店頭に足を運ぶと、旧モデルのセール品に出会えるかもしれません。

とはいえ、リフォーム後のキッチンは今後何十年も毎日使い続けるものです。費用だけでなく、機能性やデザイン性、ご家族にとっての使いやすさやメンテナンスのしやすさなども考慮に入れて、優先順位をつけてキッチン選びをしてくださいね。

※この記事にはPRを含んでいます

-キッチンリフォーム
-

© 2024 キッチンリフォームの費用や相場感や見積もり、補助金を紹介! Powered by AFFINGER5